広島県産の農産物の魅力を生かした、芸術作品の競演

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子

2025年2月9日(日)、ヒルトン広島にて「C-1 Hiroshima Farmer’s  Cup 2025」が開催された。このイベントは、一般社団法人 日本ホテルバーメンズ協会(HBA)中四国支部が主催するカクテルの競技大会で、全国各地から集結したバーテンダーの皆さんが「広島県産の野菜や果実を使用したカクテルの創作力」を競う。なんと、今年は過去最高の応募総数だったそうだ。

出場者は書類審査を通過した16名。野菜を使ったカクテルの担当とフルーツを使ったカクテルの担当がペアを組んで競技に臨み「総合(ペア)」「野菜部門」「フルーツ部門」それぞれの優勝者が決まる。審査員は、HBA会長 野田浩史さん(オーセントホテル小樽)とHBA中四国支部長 小嶋修さん(Bar Alegre)、昨年の優勝者 角田翔さんと山崎一輝さん。そして、会場に集まった約500名(来場者数も過去最高らしい!)のお客さま。来場者は、会場内に設置された投票箱に、野菜とフルーツ、それぞれ気に入ったカクテルに一票ずつ投票する。わたしが最もインパクトを受けたのは、大根を使ったカクテル。「まさかコレが⁉」という素材を使ったものが、奥深い味わいの1杯になるとは! バーテンダーさんたちのアイデアと努力に感心する。そして、出来上がった作品もさることながら、所作の美しさや接客の心地よさ…!本当に、カクテルは「五感で楽しむ芸術」だと思う。

2024年の総合優勝 角田&山崎ペア

「C-1」は毎年、大人数が収容できるホテルの宴会場で行われるのだが、その来場者の多さに、いつも圧倒される。数年前から馴染みのBARの紹介で興味を持ち参加するようになったのだが、どのブースも人だかりができていて、気になるカクテルにありつけなかったこともあった(汗)。やはり、人が大勢集まる場所は、お互い周りに気を配りながら楽しみたいものだ。そんな、小うるさい(笑)わたしの言葉を、小嶋さんたちが真摯に受け止め、改善しようと努力してくださる姿勢が嬉しく、人混みが苦手なわたしも協力したくなる。そして、なんといっても「広島県の農家さんを応援したい」という思いに、ものすごく共感している。わたしも、ライターという仕事で、広島県の魅力を全国・世界に知ってもらいたい!と思っているからだ。

2025年の総合優勝は、竹本尚史さん(BAR g2)と藤本淳太さん(Bar Last Tango in Paris)のペア。そして、審査員賞に藤井彬さん(リーガロイヤルホテル広島)が選ばれた。

ちなみに、当日はわたしの誕生日だった。わたしのために「0209」という数字が入ったチケットを選んで渡してくださったマスター、ありがとう! 残念ながら、パーティーの後半に行われた抽選会で、期待していた豪華賞品は当たらなかったのだが(笑)、今回はバイキング形式の料理をけっこう食べられたし、スイーツもゲットできたので、良き誕生日だったかな? 職種は違うけれど、バーテンダーも創作活動をしているクリエイターだ。わたしは「書く」ことで、広島のバーテンダーを応援していきたいと思う。

プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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