余裕と隙間と好きなもの。

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

本が好きなので、週に何度か図書館に行って本を借り、本屋に行って気になる本を買ったりしているのだが、読みたい本がある割に読む時間があまりないので、あっという間に積読の山ができあがる。

 

応急処置用に積読用の本を置いておけるキャスターワゴンを買ってみたのだが、調子に乗って本を置いているうちにあっという間にスペースがなくなってしまった。

 

ふたつめのワゴンを買ったところであっという間に同じことになるので、限りあるスペースを有効に使うためにちょっとは買うのも借りるのも控えようと思うのだが、次の日にはふらりと足が本屋や図書館に向かうので、いつの間にやら本の山が高くなっている。

 

ところで、数か月前から夫婦のふたり暮らしが再び始まり、見て見ぬふりをしてきた家の整理をぼちぼちと始めた。

 

戸棚などは半分くらいのスペースがほとんど使っていない食器に占領されており、今使っていないものはもうずっと使わないものと決めて、普段使うものだけを残して整理したら随分とさっぱりした。

 

スペースに余裕があるというのはやっぱり気持ちがいいもので、これからもできるだけこんな感じでいこうと思った矢先、近所のショッピングモールで陶器市をやっていた。

 

可愛い食器がお手頃価格でたくさん売られていたので、舞い上がってあれもこれもと買っていったら、整理した戸棚の余裕があっという間になくなりつつある。

 

このいたちごっこは一生続きそうだが、それでもどこかにちょっと一息入れるくらいの時間の余裕や、場所の余裕はいつも持っておきたい。おけたらいいなと弱々しく思う。

守れないだろうなぁとは思うが、一応、思うだけは思っておきたい。

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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