萌えはないけどタメになる!“メイド”喫茶に行ってみた
仕事や家族のこと、恋愛やお金のこと…生きていると、いろいろな悩みがあるものだ。「いや~、そもそも、オレ、悩んだことなんてねーし!」という超ポジティブな人もいるのだろうけど…努力で改善できる悩みもあれば、自分ではどうしようもないことだって(容姿・親・家柄など)数えればキリがない…わたしは、幼少期の家庭環境なども大きく影響しているのだろうが、超絶ネガティブな性格。そんな、悩みや苦しみだらけの自分の心を「少しでも軽くしたい!」という思いから、お坊さんに悩み相談ができるというイベント「冥土(メイド)喫茶」に参加してみた。開催場所は、前回のイベントでもお世話になった、Bar Upstairs。今回も「広島青年僧侶春秋会」から若いお坊さんが来られ、イベントを盛り上げてくださった。
イベントではお坊さんとの会話だけではなく、豪華景品がもらえるクイズ大会も催された。「日本国内で一番数が多いのはどれ?(コンビニ・お寺・学校の三択)」や「フリップに書かれた言葉(ありがとう・清心・アバターなど全9語)に仏教用語は何個あるか?」など、なかなか良い問題ばかりだった。なかでも、驚いたのが、有名なコーヒーフレッシュの商品名も仏教用語だということ(企業の公式サイトにも由来が書いてあった)。さらに、アバター(化身)も仏教用語だそう。カタカナ表記に惑わされてはいけない(笑)。
「冥土」は、わたしたちが死んだあとに行くと言われている世界。「それを得ることで、心置きなくあの世に行ける」という意味の「冥土の土産」なんて言葉もあるが「もう思い残すことはない!」と、自分の死を受け入れて、あの世へと旅立つ人は、果たして、どのくらいいるのだろう? ほとんどの人が自分の死期なんて予測していないのでは⁉ 10数年前に亡くなった母のことを、ふと思い出しては「絶対に後悔している」と感じている。なぜなら、母の闘病日記には「自分の命がある限り、人の役に立つことをしたい」としたためてあったからだ。なので「生きたい」という気持ちがあったにもかかわらず、想定外のお迎えが来たということだ。
わたしは、母だけでなく、学生時代の親友も亡くしている。母は50代、親友は20代だったので、あまりにも若すぎる! そんな経験をしているからか「もっとこうしておけば良かった」という後悔は、なるべく少なくしたいと思うようになった。しかし、実際に行動に移したことは、いったいどれくらいあるだろう。「こんなことをしたら馬鹿にされるかもしれない」「もういい歳なんだから、若い人たちと同じことをするのは恥ずかしい」とか、世間一般の目に恐怖を感じて、挑戦もせずに諦めることが数えきれないほどあった。しかし、自分の人生は自分のモノ。したいことをして、行きたいところに行って、会いたい人に会って、欲しいモノを買って…思う存分に今世を謳歌したい‼ が、それらを叶えるには、やっぱり、たくさんのお金が必要だ。お金は夢を叶えるためのチケット。ということで、どなたかわたしにお仕事をください!(切実)
ちなみに「冥土喫茶」は、実際に日本国内に存在しているらしい。「萌え」ならぬ「喪え」だって。面白すぎ!広島にもあったら、間違いなく流行るだろうな。わたしも癒やされたい…
追記:メインの写真は「ホーム冥土プリン」。甘さ控えめで、お酒にも合う!手作りプリンは通常メニューにもあるので、気になる人は、ぜひお店へ!
