1円の雑誌!?
大手広告代理店・博報堂が発行する雑誌「広告」がリニューアルし、7月24日に発売された。特集は「価値」。
ものが溢れるこの時代に、本当に価値あるものとは何なのか、これから価値あるものをどう生み出していけばいいのか。全680ページの誌面を通して、「価値」についての様々な視点を投げかけていきます。
というコンセプトで制作したそうだ。
そしてリニューアル創刊号の価格は1円(税込)。しかも書店でもAmazonでも買えると。「えーっ!?利益どうやって出すの!?ホントかな…」と思い、Amazonでポチッと注文してみた。
本当だった。
しかも普通に届いた。ギョエー!!
編集費、印刷費、送料、Amazonに払う手数料…いろんなコストを考えると、購入したことに対して少しだけ罪悪感が湧いてきた気がする。でも買っちゃったもんね!
銀ピカピンの表紙をめくった先にあるのは、ちょっとした辞書くらいあるボリューム感の情報量。価値について様々な分野から多角的な知見が寄せられていて、音楽や映像、グラフィックなどクリエイティブ分野に関しても「新しさ」という視点からアプローチされている。人々の情報源が紙媒体からWeb媒体にシフトしている中、雑誌という紙媒体が価値について問うているという点も感慨深い。
編集長の小野直紀氏によると、
ものの価値の感じ方は、しばしば価格によって左右されます。価値によって価格が決まることはあっても、その逆はないはずなのに。この雑誌と1円を交換する体験は、「ものの価値」について考える入り口です。Amazonでも販売していますが、1円のレシートを貰えるので、お店での購入がおすすめです。
とのこと。ごめんなさい、ポイント使いました。でも、Amazonポイントでも1円分の価値があると考えると、大事に貯めながら使い所を考えたいなぁ…と思ったり。…ハッ!これって編集部の狙い通り!?
内容を盛りだくさんにした結果、当初の発売予定日から4ヶ月遅れたそうだが、編集長曰く「これでも全然少ないと思っている」とのこと。これだけのボリュームの話を暇つぶしにパラパラ眺めるのはもったいない。時間があるときにじっくり読もう。