つぶつぶの図書館

金沢
ライター
いんぎらぁと 手仕事のまちから
しお

わたしにとって、図書館は身近な場所です。

子どものころは親と一緒に、中学生のころは友だちと「勉強(遊び)」に、大人になってからも自分の知らない物語や顔見知りの本に会いに、そして親となった今は子どもたちを連れて。

今までもこれからも、きっと図書館はわたしのそばにある場所なのだと思います。

金沢近郊には「大型図書館」と呼ばれる施設が点在していて、子ども時代から通っている「泉野図書館」や野々市市(ののいちしと読むのです)にできた「ののいちカレード」など素敵な図書館があります。
2021年には30万冊が円形に並ぶ大閲覧室などを備えた新たな石川県立図書館が移転開館するのも、楽しみなところ。

今回紹介したい「金沢海みらい図書館」は2011年に開館の比較的新しい図書館なのですが、「世界で最も美しい公共図書館20選」にも選ばれたデザイン性の高いスポットです。

海みらい図書館 外観

この外観、わが息子いわく「つぶつぶの図書館」。

そして、同館を設計した建築ユニット「シーラカンスK&H」さんは「ケーキのハコ」と形容しているそうです。
なるほど。

つぶつぶの部分は計6,000個からなる丸窓で、雪が多い石川県で館内へより効率的に光を取り入れるための工夫だそうです。

海みらい図書館 壁

窓なので中からも外が見えます。

丸い窓

ちょっと宇宙船ぽくて「みらい」的でしょ。

年始に行ったので、海みらい図書館の貸出カウンター前には「本の福袋」もありました。
「本の福袋」はテーマにあわせて職員さんがチョイスした本が、中身のわからない状態で貸出されます。

来館時に残っていた福袋は「スポーツ史」と「昭和のヒーロー」をテーマにしたもので、ちょっと興味を持てず借りなかったのですが、「読まず嫌い」をなくすための福袋でもあるなぁと思い直し、2日後にもう一度借りに行くともうすべての福袋が貸し出されていてありませんでした。

2020年始まったばかりですが、来年こそは「本の福袋」とのめぐりあわせを大切にしようと心に誓ったのでした。

プロフィール
ライター
しお
ブランニュー古都。 ふるくてあたらしいが混在する金沢に生まれ育ち、最近ますますこの街が好きです。 タウン情報サイトの記者などをしながら見つけたもの、感じたことをレポートします。 てんとうむししゃ代表。

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