みちのくクリエイティブ探訪④仙台大観音
仙台市民が「存在は知っているけど意外と行ったことないスポット」ベスト3に入るであろう、通称「中山の大観音」。前回、仙台駅2階のステンドグラスを話題に挙げた際に「仙台市内、人々が見落としているクリエイティブなスポットが他にもあるのではないか?」と思い、いろいろ考えた結果ここが浮かんだ。
ご存知ない方に「中山の大観音」を簡単に説明すると、仙台市の西方(山側)の景色を眺めるとほぼ確実に見える巨大な観音像のことである。
青葉区中山地区に鎮座しているためそう呼ばれているが、正式には「仙台大観音」というらしい。海抜181mの場所に地上高100mの像が建立されているため、市内中心部であればどこからでも見えるくらいめっちゃくちゃ目立つ。転勤や出張で仙台を訪れた人たちは鎌倉や奈良の大仏のような歴史的由緒を期待するが、大観音ができたのは1991(平成3)年。割と最近である。私より年下じゃん…。
とりあえず向かってみたが、近くにつれて存在感を増していく観音像にビビるしかなかった。中山地区は仙台のニュータウンのひとつとして知られているが、住んでいる人たちはこの像をどう思っているのだろうか…。
観音像の入口に到着。中が拝観できるそうなので、拝観料500円を納めて入ってみた。
中にも像がいっぱい!?1階に三十三観音と十二神将が、
3階~11階(展望フロアの手前まで)に百八体仏があった。仏像・観音像好きにはたまらないスポットかも知れない。とにかく像の数が多くて圧倒される。ひぇぇ…。
展望フロアがある最上階にはエレベーターで行けるが、
窓が小さい…。
でも景色は素晴らしい。どこに何が見えるか解説も掲示してあるので親切。ちなみに展望フロアには御本尊もあるので、手を合わせておきたいところ。
また、大観音の外に出て裏手に行くと像に油をかけて祈願する「油掛大黒天」もある。全国的に珍しいそうなので、興味がある方はぜひ行ってみてはいかがだろうか。
今回、行って見ることができて良かったもののナンバーワンは「仙台大観音の後ろ姿」である。実は仙台市中心部からは正面しか見られないので、背中の方はなかなかお目にかかれない。ついシャッターを切ってしまった。