【新作映画情報】『癒しのこころみ ~自分を好きになる方法~』7月3日公開

東京
映画プロデューサー
【新作映画情報】Vol.06
村田徹

久しぶりに劇場公開映画のご紹介をさせていただきます。
(なんと、今年1月にご紹介した岩井俊二監督の「ラストレター」以来。)

既にご承知のように、新型コロナウイルスの感染拡大の事態を受けて、映画館も例外なくあっという間に閉ざされ、映画業界は制作も興行も全てがストップしてしまいました。
(私がプロデューサーを務める映画も公開延期に・・・)

映画館はようやく営業を再開したものの、まだまだ予断を許さない状況は続いており、座席数の制限がある中、このタイミングで公開を決断された本作には、まずは敬意を表したい気持ちで一杯です。

そして今回、ご紹介させていただく作品は「癒しのこころみ ~自分を好きになる方法~」です。
仕事に挫折し、心が折れてしまった1人の女性が “セラピスト”という職業と出会い、一緒に働く仲間やお客様の人生模様を通じて気づく、いくつもの「ありがとう」が描かれたヒューマンドラマです。

【あらすじ】
ブラック企業で激務を強いられ、心がSOSを出してしまった一ノ瀬里奈(松井愛莉)。
退職した里奈が就職フェアの会場を通りかかると、“セラピスト”と書かれたチラシを手渡される。
「お客様の笑顔と健康のために癒しを提供するプロフェッショナル」という言葉に惹かれ説明会に行くと、有名セラピストの鈴木カレン(藤原紀香)がトークショーを行っていた。
カレンに体をほぐされ、心と体はつながっていることを実感した里奈は、1ヶ月後、新人セラピストとして店舗に立ち始めるが・・・・。

 

この主人公は「リラクゼーションセラピスト」を目指していますが、この職業はマッサージとは定義が違うのだそう。
怪我や病気を治すための治療行為がマッサージ。
リラクゼーションは健康の維持や増進を目的として行われるサービス業のひとつ。
と言われても、あまりピンとこない??

でも、この映画を観てひとつ納得できたことは、セラピストの仕事は身体のケアだけでなく、心のケアも行う仕事であるということです。
主人公の一ノ瀬里奈(松井愛莉)は、身体が元気になれば心も元気になれることを信じて、お店で出会うお客様に心の底から癒やしてあげたいと思い、強い気持ちで様々な困難に立ち向かっていきます。

その為に里奈が行なったことは「お客様のことを知る」こと。
どんな仕事にも通じることですが、一番難しいことですよね。

技術的なことだけではなく、相手に真剣に向き合い、相手のことを一所懸命に考え、相手の為に行動することの大切さを、主人公はセラピストという仕事を通じて知り、成長していきます。

 

本作は松井愛莉さんの初主演作になります。
既に数々の作品に出演され活躍中の女優なので、ホントに初主演?という感じですが、「ゼクシィ」のCMに出演されていたのがつい最近のように思います。
笑顔が素敵な女優さんですね。

そしてメガホンを取るのは、時代劇『花戦さ』(17)や、山崎まさよしとタッグを組み、昨年公開された『影踏み』(19)など、多彩な作品を手掛けてきた篠原哲雄監督です。

多くの作品が延期を余儀なくされている昨今ですが、そんな中でも公開を決められたのは、こんな世の中だからこそ、この映画を多くの方に観ていただきたいという、製作関係者の皆さまの強い思いがあってこそではないでしょうか。

相手を思いやる気持ちの大切さを、改めて気づかせてくれる優しい映画です。
あなたも、此度のコロナ疲れ(コロナストレス)を、この作品で癒されてみてはいかがでしょうか。

 


『癒しのこころみ ~自分を好きになる方法~』
7月3日(金) シネ・リーブル池袋他全国ロードショー

出演:松井愛莉 八木将康(劇団 EXILE)  水野勝(BOYS AND MEN) 
   中島ひろ子  秋沢健太朗 寒川綾奈 佐々木みゆ 矢柴俊博 
   橋本マナミ 渡辺裕之 藤原紀香 
監督:篠原哲雄  
脚本:鹿目けい子 ますもとたくや 錦織伊代
音楽:GEN (Dur moll・Vanir)  
製作:ドリームパートナーズ  
配給:イオンエンタテインメント

https://iyashimovie.com/

プロフィール
映画プロデューサー
村田徹
㈱フェローズ コンテンツマネジメントセクション マネージャー/映画「スパイの妻」2020年10月16日公開/映画「ブルーヘブンを君に」近日公開/映画「恋のしずく」2018年10月公開/映画「カノン」 2016年10月公開/映画「ちょき」2016年11月公開/短編映画祭「フェローズフィルムフェスティバル学生部門」/東京在住・石川県金沢市出身

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