埼京線最強説in渋谷駅
渋谷といえば、我らがフェローズの本拠地・恵比寿の隣で、「若者と多様性の街」であることは言わずと知れているだろう。渋谷駅前にある青ガエルの話は以前紹介したが、今回は駅構内の話。
7月某日。上京してからずっと「池袋からは山手線に乗らないと渋谷に行けない」と思い込んでいた私は、地図アプリの案内を見てJR埼京線経由でも行けることに気付く。埼京線に乗れば、電車が池袋→新宿→渋谷→(恵比寿)の順で進行し、時間も山手線経由より約10分早くなる。埼京線、最強かよ。
知らなかった。どうして誰も教えてくれなかったのか。東京の友達が少ないからか。それなら地図アプリと友達になってやる(?)
半分冗談は置いといて。埼京線経由で渋谷駅のホームに降り立ったところ、目の前には華やかな渋谷の街……ではなく、工事風景が広がっていた。
「そういえば渋谷駅前って再開発の途中だっけ。東急デパートは閉店するし、宮下公園は複合商業施設と合体してリニューアルするし、私が慣れ親しんだ姿からどんどん変わっていくんだろうな〜」と思いながら改札に向かって歩いたら、
なんかヘンな……いや、人目を引く結構デカめの掲示物があった。書かれている文章と渋谷駅の職員と思わしき人物たちの表情、そしてGoogle先生で詳細を聞いてみた結果、これは「今まで離れていた山手線と埼京線のホームを並列化するための工事が終わり、乗り換えが便利になった喜びを駅員さんたちが表現しているもの」らしい。
以前の埼京線のホームを知らないのでどれくらい便利になったのかは知らないが、少なくとも駅員さんたちがこれだけハジけているので相当利用しやすくなったのだろう。
「埼京線最強!!」
同じ発想の人がいるとは思わなかった。
「宇都宮が近づいてきた、そんな……気がする」
「気がする」と控えめに主張しているが、宇都宮は栃木県だぞ。埼玉どころの話ではなくなっている。どうやら埼京線と同時に供用されている湘南新宿ラインのことを言いたいらしい。これで宇都宮名物のギョウザをいつでも食べに行ける……という解釈でOKだろうか。
締めは「山手線=埼京線」。
私のキャッチコピーである「人類みな兄弟、つまり岩崎」に近い、狂気のような何かを感じる。「池袋は埼玉県人の植民地(埼京線の他にも西武池袋線、東武東上線などが走っているため)」というジョークがあるが、この理屈から言うと埼玉はもはや東京と言わんばかりの勢い。昨年ヒットした映画「翔んで埼玉」の世界観を彷彿としなくもない発言である。
何はともあれ、このおかげで渋谷方面のアクセスが改善されていることは間違いないので、埼玉の人は気軽に渋谷に足を運んでほしいし、東京の人も渋谷から埼玉に遊びに行ってほしい。