おつまみに最適「ゴーヤーのマリネ」
沖縄料理と言えばゴーヤー!
ウリ科の野菜・ニガウリ。 鮮やかな緑色にデコデコなルックス、そして独特の青臭い苦みが身上のこの食材、
今では沖縄での名称「ゴーヤー」の名で有名だ。
薄切りにして豆腐やポークランチョンミートと共に炒め、卵でとじた「ゴーヤーチャンプルー」、
厚揚げや豚肉と共に味噌で煮込んだ「ゴーヤーンブシー」、その他、刻んで乾して炒ったゴーヤーを煮出した「ゴーヤー茶」、
あるいは薄切りにして鰹節でさっぱりと頂くおひたし。
かつては平均寿命日本一を誇った沖縄県では、健康食材を「ぬちぐすい」(命の薬)と呼ぶ。
エラブウミヘビやアオサと共に、ぬちぐすいの代表格とも言えよう。
独り暮らしではもて余すゴーヤー
だが…
1人暮らしではどうしても「持て余す」食材、それがゴーヤー。
ゴーヤーの標準サイズは、直径は一番太い部分で5㎝、長さは20㎝。これ一本で、ゴーヤーチャンプルーが2、3人分は作れる。
だから、ひとり分を作れば、どうしても生ゴーヤーが半分ほど余ってしまう。冷蔵庫に入れれば自然と萎びる。
伝統的な他のゴーヤー料理、前記のゴーヤーンブシーは味噌の風味にゴーヤーの青臭いに苦みのハーモニーが身上だが、
逆に言えば好みが分かれる調理法。
そしてゴーヤー茶は、薄切りゴーヤーを干したり炒ったりと、なかなかに手間がかかる。
そして淹れたゴーヤー茶はアイスティーとは異なり「腐りやすい」という欠点がある。
タップリ淹れて冷蔵庫で保存、というのも難しい。
半分になったゴーヤー、しなびたゴーヤー…
そんな悩みを解決してくれる料理こそ「ゴーヤーのマリネ」。
ゴーヤーのマリネ
材料
ゴーヤー 半分
塩 小さじ1
玉ねぎ 四分の一
ニンジン 中一本を、4分の1ほど
酢 大さじ2
砂糖 3グラム
クレイジーソルト 少々
サラダ油 少々
日本酒か白ワイン 適量
作り方
1:
ゴーヤーは縦半分に割って、ワタと種を取り、薄切りにして塩少々で揉んで10分ほど寝かせる。
玉ねぎは薄切り、ニンジンは縦方向の細切りにして、同様に少量の塩で揉む(ゴーヤーと玉ねぎは別々の器に入れること)
2:
1のゴーヤーと玉ねぎ、ニンジンを同じ器に入れ、日本酒か白ワインで洗って塩気を洗い流した上で、
酢と砂糖で和える。クレイジーソルトと植物油少量をふりかけ、味を調える
3:
器に入れてラップをかけ、冷蔵庫で30分ほど寝かせて完成。
マリネのオイルと言えばオリーブオイルが連想されるが、オリーブはなぜかゴーヤーの風味と合わない。
風味の穏やかなサラダ油を使うのが適切だろう。
ゴーヤーの定番料理・ゴーヤーチャンプルーを作る際は、
まずゴーヤーを縦半分に割り、種とワタを除いてから薄切りに刻んで塩で揉む。
ゴーヤーのマリネも、ゴーヤーを縦半分に割ってワタを除き、刻んでから塩で揉む。
途中までの作り方は同じ。
ゴーヤー1本が手に入ったら、チャンプルーとマリネを同時に作れば、材料も時間も無駄にならない。
マリネは冷蔵庫で数日間は保存可能だから、箸休めやおつまみにも最適の逸品だ。