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井筒和幸
井筒和幸の記事一覧
2019.09.04
井筒和幸の Get It Up !
Vol.017
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸
初めて、ボクは病んでしまった。自分が作りたい映画の発想がまるで湧いてこなくなったのだ
83年の春から、東宝とキティフィルム共同製作の「みゆき」は夏のロケに向かって動き始めた。しかし、熱狂的ファンがいる「マンガ」の実写を任されるなんて考えたこともな
2019.08.07
井筒和幸の Get It Up !
Vol.016
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸
ボクは多数でなく小数者だ。だからこそ自分自身が観たい映画を撮ろうと思ったが、予想もしない企画が舞い込んできた
82年は、映画を見てはなけ無しの金で酒を呑んだりの、ぐうたらな日々が続いた。 先輩の結婚披露宴で、大島渚監督に久しぶりに会ったら、「今度、外国ロケで、デビット
2019.06.12
井筒和幸の Get It Up !
Vol.014
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸
『自分の思うまま映画を撮ったら、大変な結末が待っていた。 もうしばらく、映画は撮りたくなかった』
1981年のお盆明けの朝、ボクは警視庁四谷署の留置場(通称はブタ箱か)で不味いコッペパンを一口齧っては、配られた白湯で胃に流し込んでいた。東京にまだ定住所はなか
2019.05.15
井筒和幸の Get It Up !
Vol.013
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸
『メジャー映画だろうが、描きたいことは変わらないのだ。自分の思うままの青春群像を、ガッチリとスクリーンに叩きつけるだけだ。』
東映の東大卒の営業本部長が、きわめて官僚的な命令口調で「9月中旬の全国封切りに間に合わせてくれ。三浦友和主演の「獣たちの熱い眠り」という勝目梓原作のシャシン(映
2019.04.03
井筒和幸の Get It Up !
Vol.12
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
メジャー映画に出ていくのは、まるで内海から太平洋に船出する気分だった。気力を使い果たし、得たもの、失ったもの
「明日都合つけられるならよろしくね」と東映本社のプロデューサーから電話で告げられ、「はい、じゃ3時に行きます」と受話器をおいた時、確かに、ボクはちょっとだけ飛び
2019.03.13
井筒和幸の Get It Up !
Vol.11
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『果てない映画への夢が募り始めた頃、ついに大手の東映から、製作依頼の電話がかかってきた』
『ガキ帝国』はアート・シアター・ギルド(ATG)の配給で、先ずは阪神地区の劇場で興行がスタートした。大阪のヤンチャ話だから、大阪で先行公開したようだった。ボクは
2019.02.06
井筒和幸の Get It Up !
Vol.10
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『「社会」と「学校」、「親」と「家族」、「階級」と「カネ」、「友だち」との 関わりをまるごと描くのが、井筒和幸製の不良劇』
我が人生で激動の年となった1980年、に若衆集めの“井筒組"スタッフたちは『ガキ帝国』という初めての一般映画に、挑んだのだった。新聞に「君も紳助・竜介
2018.12.05
井筒和幸の Get It Up !
Vol.8
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『映画は芸術であって、コンテンツやビジネスなどではない。我らこそが資本、作品こそ資本だ』
我ら、ちょっとばかり名の売れ出した、つまり、新聞や週刊誌に名前を書かれ始めた新進気鋭の若手たち(自主制作の「暗くなるまで待てない」の大森一樹や「ライブイン茅ヶ崎
2018.11.09
イベント情報
イベント
上映したらアカン映画なんかないんじゃ!-『ガキ帝国 悪たれ戦争』上映拒否問題を考える-
日本シナリオ作家協会では特集上映会「脚本で観る日本映画史~名作からカルトまで~」を開催している。 昨年、西岡琢也脚本・井筒和幸監督の『ガキ帝国 悪たれ戦争』(8
2018.11.07
井筒和幸の Get It Up !
Vol.7
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『映画作りは至難の技。それは作り手、作家の思想、思惑の表現場なんだ』
自分の部屋や馴染みの喫茶店でエッセイやコントの台本は書けるけど、映画の主人公や脇役の動作(行動)を「ト書き」として書き、「セリフ」を書いても、シナリオというのは
2018.10.03
井筒和幸の Get It Up !
Vol.6
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『映画はどうしておもしろいのか。』
吉本興業の辣腕プロデューサーだった木村さんから、「古い新喜劇じゃなくて、もっとフレッシュな青春劇を、ぜひお願いします」と励まされて、ボクは久しぶりに実家の座敷机
2018.09.05
井筒和幸の Get It Up !
Vol.5
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
作りたい映画が作れなくても、オモロイ人らが蠢くテレビドラマも、ボクの人生に必要だった。映画よ、しばらく待っててくれという思いだった
それまで作っては配給会社に何とかコネで話をつけて買ってもらっては、またその金で作ってと、それを繰り返してきたものの、ボクのピンク映画ごときは、世間の箸にも棒にも
2018.08.01
井筒和幸の Get It Up !
Vol.4
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
映画館にしか映画はない。人が動いてるのか止まってるのか、ほんとは映画館でしか分からない
なけなしのお金だけ持って、大阪のミナミ千日前や新世界国際劇場に繰り出しては、一人で映画を見たおす日々が、ボクの20代は黄金の日々だった。千日前には大劇ビルという
2018.06.06
井筒和幸の Get It Up !
Vol.2
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
銀幕の中の人間は何をして日々の怨憎哀楽を生きるのか?
芸術にアマチュアもプロもない、誰も初めはアマチュアだ、いくらそう居直ってみても、ボクの第一号映画は撮影レンズの選択が間違っていたり、役者のセリフがアフレコの所為
2018.05.02
井筒和幸の Get It Up !
Vol.1
井筒和幸の Get It Up ! 井筒 和幸 氏
『性春の悶々』
1975年の春、22歳の青二才だったボクは読んだこともない五木寛之の『青春の門』が原作の封切り映画のポスターを前に思わず感動し、一瞬にして案が閃くのだった。 「
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